初めての長距離ドライブは、高速道路の運転に慣れていない方にとっては不安も大きいのではないでしょうか。教習所によってはシミュレーターを使用して高速教習を行うところもあるため、運転初心者の方の中には実際に高速道路を運転したことがない方もいるかもしれません。
今回は、運転初心者が高速道路を使って遠出するときの注意点をご紹介します。
ドライブの前には故障や事故を防ぐために、必ず日常点検をしましょう。
自分で点検することに自信がない方は、給油や洗車の際にガソリンスタンドでお願いしましょう。
・ウインドウ・ウォッシャー液の量
・ブレーキ液の量
・バッテリー液の量
・冷却水の量
・エンジンオイルの量
・ファンベルトの張り具合・損傷具合
・タイヤの空気圧と亀裂・損傷・摩耗・溝の深さをチェック
高速道路を走る場合は通常よりも少し高めに空気を入れるようにいわれていましたが、最近のタイヤは性能が良いため適正空気圧で問題ありません。くれぐれも入れすぎには注意してください。
ただし、圧が低いとスタンディングウエーブ現象が起こるため危険です。目安は接地面が「はがき1枚分」です。
また、タイヤの亀裂や損傷、摩擦や溝の深さもチェックしておきましょう。
・灯火装置(方向指示器・前照灯・後退灯・ブレーキランプ)のチェック
1人で点検する場合は、壁や塀の反射を利用して、ライトが正常に点灯しているかを点検します。
・エンジンのかかり具合、異音のチェック
・ブレーキペダルの踏みしろ、効き具合のチェック
・パーキングブレーキの引きしろのチェック
・ウインドウ・ウォッシャー液の噴射状態のチェック
・ワイパーの拭き取り状態のチェック
・ガソリン残量のチェック
・携行品(非常信号用具・停止表示器材・工具・スペアタイヤ・救急用具)の点検
・洗車をする
窓ガラスが汚れていると、運転に必要な情報を取り入れることができません。
雨が降った場合はさらに視界が狭くなり大変危険です。窓ガラスは常に綺麗にしておきましょう。
高速道路の料金所に侵入する際は、標識をよく見て速度を十分に落としましょう。料金所は「ETC専用レーン」と「一般」に分かれているため、間違えないように気を付けます。
本線に合流する際は、合流車線で十分に加速し、ミラーと目視で後続車との距離を確認してください。合流車線をいっぱいに使い、急ハンドルを切らないように車線に入ります。
本線に入ったら、通常は一番右以外の車線(走行車線)を走行します。一番右の車線は追い越し車線です。運転初心者の場合は、追い越しをせずに一定速度で車間距離を十分に取って走行車線を走りましょう。
長時間の運転は判断力の低下につながります。2時間に1回を目安に休憩をとりましょう。
トイレや水分補給、食事、渋滞情報の確認、ガソリンが少ない場合には給油をします。
サービスエリアによっては、レストラン以外にも温泉やマッサージなどさまざまな施設があるため、疲労回復に役立ててください。
出口を予告する案内標識に注意し、出口に接続する車両通行帯を通行します。減速車線に入ったら速度標識にしたがって速度を落としましょう。
高速道路を走行した直後は速度感覚が鈍るため、一般道路を走行する際はしばらくスピードメーターを確認しながら走行してください。
事前の点検と無理をしない安全な運転が、高速道路を走行する上での大切なポイントになります。
体調不良による判断ミスでの事故を起こさないためにも、ドライブの前日にはたっぷりと睡眠をとりましょう。
高速道路の苦手を克服して、快適な長距離ドライブをお楽しみください。