これから運転免許の取得を考えている皆さんの中には、免許合宿に興味を持っている方も少なくないでしょう。
しかし、1日の教習時間や自由時間がどれくらいあるのかなど、免許合宿の内容はあまり知られていません。
そこで今回は、免許合宿の1日の流れについてご紹介します。
そもそも免許合宿は、普通に教習所に通って免許を取得する方法と何が異なるのでしょうか。
免許合宿の最大のメリットは、通いに比べて短期間・低コストで免許を取得できることでしょう。
自分でスケジュールを組む通いの教習所に比べ、あらかじめスケジュールが決められていることが短期間で免許を取得できる理由です。
コースの敷地が広く、路上も都心に比べ交通量が少ないため、初心者には精神的にも負担が少なく走りやすいでしょう。
また、合宿期間中のほとんどの時間を他の教習生と過ごすため、新たな出会いがあるなどのメリットもあります。
以下は一般的な免許合宿のモデルスケジュールです。
8:00 起床
8:30 朝食
9:40 学科・技能教習
12:30 昼食
14:00 技能教習・学科
16:00 自由時間
18:30 夕食
19:30 自由時間
22:00 就寝
プランや日程によって異なりますが、1時限を50分として、1日の教習時間は4~6時限であることが多いようです。
また、自由時間に関しても教習の合間に挟まれることが多いため、教習詰めになることはないでしょう。夕食後はたっぷり自由時間があるため、次の日に備えて十分休息をとることができます。
教習所に通って免許を取得する場合、東京では、普通AT限定免許で27~35万円ほど掛かるといわれています。
しかし、免許合宿の場合、時期により料金が大きく変わりますが、18~25万円ほどです。最も入所の多い2~3月入所は特に割高になりますが、それでも30万円以内で取得できるでしょう。
免許合宿の料金には、教習料金の他に「宿泊施設料金」、「食事代(1日3食)」「往復交通費(教習所によっては支給あり)」などが含まれるため、単純に教習に掛かるお金だけを見るとその差は歴然です。
ただし、仮免試験手数料、仮免許証交付手数料は別途必要になるため注意してください。
予定通り進めば最短14日間で卒業ですが、試験に合格しないと予定がズレてしまいます。短期卒業を目標とする方は、なるべく一発合格できるように自由時間に学科の復習をするなど、時間の使い方が重要となるでしょう。
万が一不合格であった場合のことを考慮して、修了検定・卒業検定を毎日実施している教習所や、延長保証の期間がなるべく長い教習所を選択すれば、スケジュールが崩れても安心です。
また、意外と落とし穴となっている「視力」に関しても注意が必要です。入校初日に行う適正検査で「聴力・視力検査」を行った結果、規定の視力を満たしていないために矯正が必要になり、現地でメガネやコンタクトレンズを購入しなければならなくなるケースがあります。普通第一種免許の場合、両眼0.7以上、片眼0.3以上の視力が必須となるため、視力に不安のある方は前もって眼科やメガネ販売店で検査を受けましょう。
免許合宿に対して、1日中缶詰状態で教習を受けるイメージを持っていた方も多いかもしれませんが、実はしっかりと自由時間も設けられています。
新たな出会いや、知らない街の観光、教習所によっては温泉を楽しめるなど、さまざまな魅力にあふれた免許合宿。これから免許の取得を考えている方はぜひ免許合宿で楽しい思い出を作ってみてはいかがでしょうか。